ニホンゴ、チョトデキル

ゲーム中心フリースタイル妄言

「真・女神転生Ⅴ」感想とプレイ録

汝(ヒト)よ、神と為れ――。

メガテン5、結構前ですがCasualで1周目N√クリアしたため諸々感想とかスクショ整理のためのプレイ記的なものをば。
クリアしたの自体は21年12月とかなんですが、気付いたらこんなに間が……。

ざっくりとした感想

良かった点
  • 悪魔の3Dモデル。推し悪魔がヌルヌル動いているのを見るのが楽しい。
  • 戦闘が自分には程よかった。Casualなのもあって詰まらず進めた。
  • セーブ・回復ポイントへのワープアイテム(使用無制限)がある。
  • 合体が楽しい。
  • 写せ身がすごく便利。主人公の耐性を好きに変えられるのが良い。
  • 気に入った仲魔をずっと第一線で活躍させられる。
  • 状態異常の調整が良い感じ。封技や毒が有用スキルになってる。
  • コンスとミヤズ周りの各種サブイベント。
微妙だった点
  • フィールドは見えない壁が各所にあって、自由に動き回れるように見えて実際は正解ルートが一本しかない。だったら真3と仕様を揃えて大フィールド→詳細フィールドでもっと東京感を味わいたかった。
  • ストーリーが盛り上がり始めたと思ったら終盤だった。
  • 初期スキル枠がカツカツ。解放も遅い。
  • 陣営によって描写の濃度に差がある。
  • 通常攻撃がスキル枠の中に入っていたり、UIがあまりスマートではない。
  • 一部ダアトの画面が全体的にずっと赤く目がチカチカした。
  • コンスとミヤズ周りの話はメインでもよかったのでは??
全体的に

戦闘と合体が核となるゲームだと思っているので全体的にはかなり楽しめました。
写せ身のおかげで合体のときにスキルを厳選する難易度がグッと下がりましたし、DLCナシでも魔導書は割と手に入るので1周目であってもお気に入りをラスボスまで連れまわすにもそれほど苦労はしないし。
戦闘もテンポが若干もっさり気味だなと思ったくらいで特に不満はなかったです。最初のマガツヒスキル(確定会心)が有用すぎるので他のスキルあんま使わなかったな~くらいで。経典で仲魔の適正を伸ばせるのはよかった。
それでも初期スキル枠の狭さはどうにかしてほしかったな……というのも正直なところ。全枠開放できるようになるのがストーリー中盤以降って感じなので、枠が開放されるまでは仲魔のレベルなるべく上がらんでくれと思ってしまう。
不便さとやりごたえは別の要素なので便利にできるところはどんどん便利にしていってくれると嬉しい。


ただ、ストーリーで言うとメインの流れよりむしろサブクエの方が面白かったな……。
太宰+アブディエルのロウ陣営に関してはかなりしっかりストーリー付けがしてあって、葛藤や迷走なんかもきちんと描かれていたんですが。他陣営の味付けがどうにも薄くて描写量のアンバランスさが目に付いてしまった。全体的に同じだけの描写がされているか、どの陣営もムービーとか入れないあっさり描写で済ませるか、どちらかハッキリしていれば気にならなかっただろうになと思います。
なんというか、ロウ陣営部分のイベント作って力尽きたみたいというか、他陣営のアレコレを作ってる時間がなかったのかな?みたいな印象を受けてしまう……。
シヴァの代理だったヴァスキ、本気モードと戦えるゼウス、サブクエ充実コンスときて、ルービックキューブの上で戦って終わりのオーディンもショック。それならせめて1回しか戦えない代わりにマップの大ボスやってるくらいの役割はほしかった。個人的にオーディンという神が結構好きで活躍を期待していただけにショックを受けただけってのはあるんですが。
しっかりストーリーがあるんだ!と思わせておいて、なんだかぶつ切りにした断片を繋げたみたいなものを出されてしまったから肩透かしを食らったっていうのが個人的な感想です。
ストーリーがないならないでいいんですけどね。あると思っちゃったから残念だなあと感じてしまっただけで……。


以下、スクショ整理も兼ねた備忘録のような感想のようなもの。
画像多めでラスダンあたりまでのネタバレありです。

港区


駅中ムービーめちゃくちゃ期待感高まる。
真Ⅲみたいにトイレマークの大マップ→詳細の小マップでいろんな建物の中に入れるものだと思っていた時期ですね。実際は現実にある建物で中に入れたのはこの品川駅くらいのものっていう……品川駅のクオリティが高いだけに余計残念。
クラスの誰も一緒に帰ってくれないのは笑った。そんなことある?
優等生くんとその妹、学年の人気者の3人に拾ってもら無事集団下校にありつける。



で、なんやかんやで魔界に。
この構図は真Ⅲのオマージュっぽくてオッとなる。



道なりに進んでいくと同級生が天使に絡まれている……。
ロウ陣営に見つかったらロクな目に遭わないだろうし、これは同級生くんをスケープゴートに主人公は一人で魔界を冒険するやつだな!


……と、思ったのにめちゃくちゃ親身なエンジェルくんでエ?!となった。
いつもの感じだとここが誰のシマかわかっとるんか?くらいのノリでひどい目に遭わされそうなところを……。一緒に主人公のことも見つけてほしかったな……。
今回、四文字の神様が不在だからか、臨時トップのアブディエルの性格がそうだからかわからないんですが、ロウ陣営が今までに比べてそこまで理不尽じゃない(理不尽・横暴でないとは言っていない)ので中々に新鮮。カマエルに絡まれたあたりで「そうそうこれこれ!」ってちょっと安心した。
新エンジェルくんのビジュアル好き。



東京タワー、登ったりするんやろなあ!と期待に胸を膨らませていた頃。



cv.森川智之さんなおじさんと合体しつつ進む。
優等生くんは一目でわかってくれたみたいだけど、それにしたって「その恰好どうした?」とならないあたり肝が据わっているような。急に髪が伸びただけ程度ならまだしも、変な場所に飛ばされて同級生が突然ピチピチスーツ着てきたら自分ならものすごい動揺しちゃうナ……。



今回のハチャメチャ癒し枠・ミマン。
探すのは正直マップがわけわからんくてストレスだったけど、造形と声と内面がかわいかったので耐えられた。脚伸ばしてぺたんと座っていたり、踊り狂っていたり、しゃがみこんで真面目に遺物を探していたり、本当にかわいい。場所によってカメラの角度が暴走して超接写になるのもご褒美。
でもやっぱ探すのは面倒だったんで、視界にとらえたらアマノザコちゃんとかナビ悪魔に回収してもらう機能とかあってもよかったんじゃないかな……とかも思ってしまう。2周目以降もきちんと全員回収するかと言われるとちょっと微妙な感じ。


Casualのはずがオンモラキ×5の集団にボコボコにされてお花見をしたりなどしつつ、東京タワーを目指す。
恐らくこの頃が一番苦戦しながら進めていた部分だと思います。周りがみんな主人公よりレベル高くスタートする+合体素材も調達できないしレベルが足りないから仲魔の選択肢も狭いって具合で。マガツヒスキルも気軽に使えない頃だったのもあってまったりプレイになってました。


アプサラスとリャナンシーの二択クエとか結構よかったです。どちらも正しく施しを受けられない者が縋ると堕落や破滅に向かうけど、うまく噛みあう者が施しを得れば発展を望めるって感じで単純に「どっちの意見を取るか」で選ぶしかないやつ。
アプサラスの元へ下ったガキが他のクエストのキーになってるのも良かった。サブクエ同士の連鎖みたいなものも港区はしっかりしていた印象で、だから余計にここ作って力尽きた?とも思えてしまう。エジプト関連のサブクエもオダイバだから港区で発生なんですよねえ。シキオウジとかコウリュウも港区だ……。


ヒィヒィ言いながら東京タワーに到着。回想などを挟みつつボスと対決。
ヒュドラを倒すとムキムキのお坊さんからセーブ・回復ポイントへ直帰させてくれるアイテムがもらえる。しかもこれ消耗品かと思ったらキーアイテムで使用回数無制限。エッ……優し……。これないと本当にフィールド探索が苦行だったと思うので、入れてくれたスタッフの方には足向けて寝られないやつです。


アマノザコちゃんとも再会して、議事堂を目指すことに。
ジョカ・八雲コンビともここで対面。超絶イイ女って風情のジョカに腕を組まれても眉ひとつ動かさない八雲、強いな……。
そんな八雲に教えられた通り、建物の奥にはターミナルが。
え、元の世界残ってるんだ?! というか帰れるんだ?!



普通に帰れた。
しかも移動に制限とかはナシ。
真Ⅲ的な具合でこれまでの世界が魔界化したっていうのもある意味で正解だったみたい。東京受胎と思しき事件は起きているようなので、ⅤはⅢのフォロワー的作品なのかな。
いやでも、行き来自由なんだ……。そこが結構個人的に驚き。



同時に出てきた総理、唐突に現れたしなんだか「私は総理大臣」って自己紹介があるだけで総理である必要とくになかったな……。諸々にあんまり実態が伴ってないせいで「自称・総理大臣」「自称・天津神」「自称・ベテル日本支部代表」みたいな印象が強い。政教分離って意味であったり、天照は?って方向であったり、突っ込んで話を膨らませられそうな材料は揃っているのに、材料だけだされて放置な部分に目が行っちゃって残念。


強制的にロウ陣営であるベテルの庇護下、有事の際には協力をすることを約束させられる。
選択によって別陣営に寝返ったりできると思ってたのになあ……。


何か起きるまでは普通の生活を送ってくれと言われた矢先に学校が襲われる。ですよねー。

学校襲撃の首謀者であるラフム、さっさと合一しちゃえばいいところを知恵である人間をひたすら勧誘しつづけ、対価である自分をいじめてたやつらの殺害すら先払いしてしまう尽くしっぷりに涙した。
こちとら生きるか死ぬかの二択で死にたくなければ手を取れでしたからね。邪神なのに有情。相手の合意がないと合一できないって設定があるのかもなんですが、一通りやった分にはそのあたり言及なかったものだから。


ラフムの知恵である人間・サホリを追って異界の品川へ。
初見は序盤でめちゃくちゃボリュームあるじゃん!と思っていた。まさかサホリ関連で進行度半分あたりまでいくとは……。


品川区


品川にはモスマンがおり、最高。
モスマンに癒しを求めるリリムも良かったです。プリンシパリティとの二択クエでもリリムはいい味を出していた。ベテル所属の天使をしばいたのでどこかで怒られるかな?と思っていましたがそんなことなかったですね。どんどん所属勢力の身内をしばこう。


しかしどうにも品川マップは画面が常に赤いのがしんどかったです。目に優しくない……。
この段階ではまだ「フィールドは自由に移動できるものではなく、これまでの2Dマップを3Dに起こしたもの」「正解ルートは決まっていて複数解法はまずない」ってことに気付いていなかったのもあって、コンテナヤードで狂いそうにもなった。
単純に方向音痴なのも相まってミニマップがほとんど役に立たないのは結構こたえる。
2Dダンジョンだったり高低差のない場面であればミニマップ見ればあまり苦しむことなく進めるんですが、今作は定期的に大マップ開いてズームして離して……を繰り返さなきゃならなかった。でもこれに関しては慣れろってだけかもしれない。


とにかくずっと迷子だったせいで、恐らく想定の順路を外れて歩いていたら突如クバンダの猛追を受けてビビり散らしながら逃げ回ったりも。テンパったせいで結局逃げ切ることもできずに戦闘突入してしまって半死半生の状態になったり、なんとか切り抜けた先でサキュバスからクエストを受けたり。
シキオウジみたいな完全に油断していたタイミングでの戦闘は毎回ヒリつきます。
ろくに回復もしないで立ち寄ったりもしちゃうので……。



サブクエでいうと品川はキングくんのクエストがイイハナシダナーって感じでお気に入り。
しょうみフィンだったりルーガルーだったりよりはっきり印象に残ってる。
フィンなんかは一度絡んできた後も何回か遭遇する機会があるのに、いまいち掘り下げきれてない感じがなんとも……いいやつなのはわかるんですけどね。人間の登場人物なんかもそうなんですけど、ストーリーが削られている感をバリバリに感じてしまったので、各自1回ずつとかスポット参戦でもしてせめて好悪の印象がつくくらいの味付けはあっても良かったんじゃないかと。
サブクエで一瞬だけ絡むような悪魔の方がよっぽどキャラクターが立っていたように思えてならない。サキュバスとクバンダの友情?同族意識?みたいなのも良かった。



妖精の里は明るくていいね!とおもっていたらこれだよ……。
なんだかんだ他勢力の神の知恵をどさくさに紛れて消してたり、こうして一般人を殺してるところを目撃していた生徒を消したりなど、やっぱりロウってやつは……。


でも、選択としてはどうしてもそれなりに愛想良くしているとロウ側に傾いてしまう。
なので、サホリを助けられず、タオも助けられず、みんな死んじゃったよ!な展開になったのはロウ側のイベントなのかな?とか思ってたんですよね。
実はサホリがカオスヒーローで、ロウに傾いた状態では彼女を助けらない……つまりここまででカオスに傾けておけばサホリが生き残って敵対するなり仲間になるなり別の展開があるのでは? 中盤で大きめの分岐になりそうだし! みたいに考えていた。そんなことはなかった。
なんというか、アライメントの存在感があんまないんですよね。
クリア後の特典神威はルートとアライメントの一致が条件だけど、それくらい?
ED見るだけならアライメント関係ないし。どう偏っていてもイベントが変わるわけでも、テキストのみの会話ですら変わることがないっていうのはちょっと残念。アライメントによって仲魔にできる悪魔に制限がかかるみたいな、ポケモンのバージョン違いみたいな縛りがなくなったなら、属性によってかけられる言葉が変わるとかが欲しかった。


サホリとタオが死んだことに対して作中人物の反応も妙に薄いまま、ラフムに続いて活動を始めた混沌の勢力を倒しに千代田区へ。
混沌の軍勢に寝返ったりしたかったなあ。

千代田区


ウオオオオオオオオ!!!!
千代田区最大のハイライト……フィールドで迷いまくって受けた苦労も相殺されてむしろプラス。
フォルネウスとの特殊会話を購入理由の6割くらいに据えていたので、これは嬉しすぎるサプライズ……。ただくっついて来てくれるだけでなく、喋る! 金を巻き上げようとしてくる! 悪だくみしている! そのどれも全部ちょっと上から目線で偉そう!楽しさ優先で動いて身を滅ぼしかけている!
いやあ最高。買ってよかった真・女神転生Ⅴ。いいゲームです。



ムービーでアップになったパワーさん、うつくしいかんばせをしている。


東京駅の前に転送装置?があったので、てっきり魔王城=悪魔に占拠された東京駅だと思っていたんですが、別にそんなことはなかった。
ナーフ前の魔王城を駆け抜けアリオクを撃破。
ここでもデカラビアの出番がありニッコリ。
道中登場のチェルノボグがなんだかプルンとした動きをしていたのは笑った。きみそんな感じの動きなんだ……。


で、一度ダアトを後にしてから、ベテル各支部の偉いひと(悪魔)たちが集まる会合へ呼ばれる。

4、4Fあたりにノータッチだったためゼウスやオーディンのデザインががらっと変わっていて驚いた。
ヴァスキくんはオーディンやゼウスみたいな主神級がいるメンバーの中では大躍進では?!と思っていたらシヴァ様の代理ってことなのね。


ここで「法の神が死んでてナホビノ復活してるんだったら俺ら従ってる必要なくない?」「というかそこのナホビノってやつは神の教えに背いたやつなんじゃないの?」などと割と正論を言いだす各支部代表たちに煽られたアブディエルと対決。全体的にアブディエルさまからは中間管理職の悲哀を感じてしまう……。


ここから各支部とうか各神話勢というかが「自分たちが世界を作り直す」という目的のために決別。
今まで分岐がなかったっぽいのはこの先でいずれかの神話に肩入れできるようになるからか?!なんて期待をしたんですけど別にそんなことはなかった。
オーディンと一緒に世界を獲りたかった……。


好き勝手いがみ合いをはじめる面々を追って、台東区へ。

台東区


この特殊会話を見るために真5を買ったと言っても過言ではない。
会話終了後に本体の録画機能を使おうと思ったらまさかの録画機能にロックがかかっており、泣く泣くリセット+ロードでキャプチャ撮りつつもう一回会話を見たりなど。



こんな素敵スポットもあり、ますます最高。


エリア入っていきなりレベルが20近く高い悪魔が闊歩しており、破魔や呪殺で美味しく狩れる相手を探して彷徨うことに。Lv99のザコ集団マガツカは正攻法ではどうにもならなかったので毒やら混乱やら封技やらを投げつけて辛勝。状態異常使わずに殴って倒せたりはするんだろうか……1周目は無理かな……。



こういう思いがけない再会いいですよね。
やっぱサブクエの方が内容のリンクがあったりして登場人物と交流している感があるんだなあ……。

人間がこんな感じだし……。



逆にゼウスはどうにも仮面ライダーWって感じのビジュアルと「俺を倒したお前はやられんじゃねぇぞ」的発言からゼウスなのに妙にこざっぱりした気持ちのいいおっさんという感じでかっこいい。裏で色々計画を進めていたりもするけど、負けを潔く認める姿勢もある。
この感じでデメテルのことを姉貴とかではなく「姉上」って呼んでるのも個人的になんか良かった。



一方のオーディン、これはもう完全に個人的な趣味の問題でしかないんですけど、なんだかめちゃくちゃエチエチじゃあないですか……???
とか考えていたのがいけなかったのかスクショ撮りまくったはずが上手く記録できておらず涙。2周目になってオーディンでロキを撃破したとこと、特殊会話くらいしか残ってなかった。
開発初期のティザーかなんかの動画だとものすごいメインキャラ感を出して登場していただけに、専用マップもなく、サブクエに出張ることもなく、特殊会話でほんのり暗躍を匂わせる程度になっていたのには泣いた。しかし他方で、きちんと知略を巡らせ転んでもただでは済まさず敗北すら新たな計画の一部とする……って姿勢は結構好意的な描かれ方ではあるし優遇されていると捉えられなくもないような……?
でもやっぱもっとゴリゴリ話に関わってほしかったし、北欧神話創世ルートが欲しかったのが本音。
性能的には物理適性がいい感じなんでモリモリ連れ回せて楽しい。
物理アタッカー一択みたいなとこがあるので、ザンダインが変化したナルカミをフレーバー的に残すかどうか悩んだりするのも楽しかった。やっぱ枠が揃ってからのスキルビルドが楽しいですね。
なんだかんだでヴァスキくんも合体解禁されてからずっとスタメンだったなあ。


支部のお偉いさんを撃破して鍵をゲットしたら、ラスダンである至高天へ突入。


この先でルートをサクッと選択して、あっさりエンディングへ。
分岐後がやっぱり短いなーという印象がありました。


ここへ至るまでに八雲・ジョカのコンビにも何回か絡まれているんですけど、どうにも「なんでそんな悪魔絶対殺すマンなんですか?」ってところにメインのシナリオ中での明確な答えがなかったりして、印象に残りづらい。ビジュアルのインパクトが強いだけに見た目しか覚えてないな……になりがち。
大マップ上で恐らく八雲の父に関することをしゃべるモブや、急に説明をはじめるジョカなどあるにはあるんですが、どうにも。
それぞれ人間側の求める世界へ対するプレゼンがもっとあるとよかったなーと。
そのへんをこちらに語り掛けるわけでなく、行動で示せていたのが本当に太宰・アブディエルコンビだけだったかもしれない。私の読解力不足でもあるのかもしれないけど。


主人公も主人公で、サブシナリオしゃぶりつくして全部見た結果が「人間だけの世界」なの、マジ?って感じではあった。
でもこれは単純に価値観の相違かもしれない。


総合して、ゲームとしてかなり楽しめました。
ただやっぱろシナリオ的にはもう少しこのボリューム内で色々あったら良かったなといった感じ。
サブシナリオだったりなんだかんだでテキスト量は少ないわけじゃないと思うんですが、いまいちメインの登場人物(とくに人間)の印象が薄かったような。サブクエの悪魔たちはかなり印象深くて好きになりやすかっただけに残念。コンスとミヤズみたいに人間と悪魔たちの交流ももっと見たかった。妖精の集落で悪魔と仲良くなった生徒が……とかもとくになかったなあ。


シリーズ的にはかなりとっつきやすくなっていて、初めてアトラスゲーに触れる人にも安心な難易度が実装されているのはかなり良いポイントだったと思います。
悪魔の3Dモデルのできは本当に良かったので、お気に入りの悪魔が出演しているならそれだけである程度の満足感は得られるかと。



最後に。
アモンのデザインマジで最高。


以上。